【心理学】ブーバ/キキ効果から読み取るデザインの重要性

心理学,ブーバキキ効果

ブーバ/キキ効果をご存知でしょうか。視覚と聴覚の統合的処理に関する実験の一つであり、その実験内容は次の質問を不特定多数の被験者に投げかけるといったものです。

Q.火星人の言葉ではどちらかの形が「bouba(ブーバ)」でどちらかの形が「kiki(キキ)」と呼ばれていますが、どちらの言葉かを推測してください。

ブーバキキ効果の実験画像

結果、98%の人がギザギザの図形を「kiki(キキ)」、アメーバ型の図形を「bouba(ブーバ)」と回答したようです。

V.S Ramachandran/E.M. Hubbard. ‘Synaesthesia- aA Window Into Perception, Thought and Language, ‘Jounal of Conscious Studies, 2001, No12, p3-32.

この実験から分かることは、図形という視覚から入ってくる情報と音として聴覚から入ってくる情報が脳の中で統合され、共通の属性を持つ者として認識されていることです。(日本人でも回答はほぼ同じです。)

この言語音と視覚的印象との間に見られる関係性のことを一般に「ブーバ/キキ効果(Bouba/kiki effect)」と言います。

ブーバ/キキ効果とは

『ブーバ/キキ効果(ぶーばききこうか:Bouba/kiki effect)とは心理学で、言語音と図形の視覚的印象との連想について一般的に見られる関係をいう。心理学者ヴォルフガング・ケーラーが1929年に初めて報告し、命名はV.S.ラマチャンドランによる。』wikipedia

「音が色で見える」など、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じる共感覚(シナスタジア)は特殊な知覚現象ですが、無意識の中では様々な刺激が統合的に処理されているのを考えるとほとんどの人間が共感覚的な情報処理を行っていると推測されます。

ブーバ/キキ効果から読み取るデザインの重要性

ビジネスの現場で考えると、このブーバ/キキ効果は言語音とデザインの相性の重要性を意味しています。

例えば、会社名とロゴ、商品名と商品デザインやパッケージなどを決定する際に、その関係性が悪いと大きな違和感を感じることになります。
従って、デザインを決める上で名称をどうするか、名称を決める上でデザインをどうしていくかは相互に考えた上で決断することが大切です。

決して商品名やパッケージデザインを経営者の感性で選ぶべきではありません。(相当な感性の持ち主なら話は別ですが…)

また、デザイナーはデザインを決定していく際に、自分の感性に従ってデザインしていくのではなく、商品名などの言語音をどのように表現していくのかをきちんと考える必要がありそうですね。

これだけだとデザインの重要性を語るには弱いですが、他の理論と組み合わせれば良い感じに相手にデザインの大切さを納得してもらえるような理屈ができる気がします。

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