仕事・勉強で集中力が続かない・すぐ眠くなるのはCO2濃度のせいだった!?

CO2濃度問題

仕事をしていて、あるいは勉強していて、頑張ろうと思っているのに集中力が持続せず眠くなってしまう。

もしかするとそれはCO2濃度のせいかもしれません。

今回の記事は、頑張ろうとしているのに集中力がなかなか続かず、よく眠くなってしまう方にとっては人生を変えるほど貴重なものとなる可能性があります。

居眠りをせずに集中を持続させることが苦手な方は必ず読んで、実践して欲しいことが書かれています。

CO2濃度が高いと集中力が低下する

屋外のCO2濃度は380ppm程度であり、適切な換気がされていない部屋のCO2濃度は数千ppmまで上昇することがあります。

もし室内のppm数値が1,000を超えるまで上昇すると集中力が低下すると言われています。

PPMとは?
空気中にどれくらいの割合の二酸化炭素が含まれているかを表す単位です。(0.0001% = 1ppm)
2000年のハワイのマウナロア島で観測された CO2年平均濃度は0.03694%で 369.4ppm』COXFOX

米国のカリフォルニア大学バークレイ校のウィリアム・フィスク氏、マーク・メンデル氏、ニューヨーク州立大学の研究チームの研究結果によると、室内のCO2濃度が600ppmである状態に比べて1000ppmまで上昇すると仕事や勉強効率が低下し、2,500ppmまで上昇するとそれが著しく顕著に現れることが分かっています。

サンプル数が大学生24人という極めて少ない数ですが、それに対してフィクス氏は「The stronger the effect you have, the fewer subjects you need to see it.(効果が強いほど、それを確認するのに必要なサンプルは少なくて良い」と言っています。

実際、少ないサンプル数でもその効果は顕著に表れており、以下がその図となります。

教室では、CO2濃度が1,000ppmを超えるのはザラであり、場合によっては3,000ppmを超えることもあります。よってこのCO2濃度の問題は、学習現場では極めて注視すべきであり、職場環境においても必ず確認しておかなければならない事案であることがわかります。

日本の学校でもこれを実証するデータがとられています。

『長野県伊那市にある、伊那北高校では、米ローレンス・バークレー国立研究所の、人間の思考力と二酸化炭素濃度との関係についての実験を知り、教室内の二酸化炭素濃度は生徒の居眠りなどにも関係があるのではないか?ということで、独自に研究・報告をしています。きっかけは、課題研究化学班の研究により、教室内の二酸化炭素濃度が1,500ppmの基準はもちろん、2,500ppmのラインもしばしば上回っていることが明らかとなっていたことから。

そして実験の結果、居眠り人数は、二酸化炭素濃度が1,500ppm以下の上限は最高でも2.5人弱であったのに対し、1,500ppm以上のときは上限値が4人近くまで増加することがわかりました。

そして集中力については、計算速度と精度で調べています。

その結果、計算速度は2,500ppm周辺で約20問の回答数の低下が見られ、正解率については、2,500ppm以下では96.5%~97%。2,500ppm以上では95%強となり、1.5%ほどの低下が見られたということです。

二酸化炭素濃度が2,500ppmという濃度では解ける問題数が減り、また、解いた問題の正解率が下がった、ということです。

そして、上記の結果となった理由を推論として、下記のようにまとめておられます。

室内の二酸化炭素濃度が人の呼吸によって増加すると、その分酸素濃度が減る。

  • 二酸化炭素分圧の高い環境では、酸素を手放しやすくなるというヘモグロビンの性質(ボーア効果)にって、高濃度の二酸化炭素環境では肺胞でヘモグロビンが結合できる酸素の量が減る。
  • これらの結果、多量の酸素を消費する脳の活動が弱くなり、パフォーマンスが落ちること。
  • また、深刻な酸素不足に陥ることを回避するために、脳には酸素センサーよりも敏感な二酸化炭素センサーがあるということを踏まえて、脳が高濃度の二酸化炭素を感知すると、危険を回避するために、わざとパフォーマンスを落として、酸素の消費をセーブしていること。
  • これらが挙げられる。実証されてはいないが、考えうる現象である。』換気量不足で眠気・集中力低下・慢性疲労に

換気をしよう

このCO2濃度問題を解決する上で大切なのは、

  • 問題を認識し、換気を習慣づけること

となります。できれば、CO2濃度を検知する機械を利用することも良いでしょう。

集中力が続かないのは生徒が悪いのではありません。もしかすると退屈な授業をしている先生のせいでもなく、CO2濃度のせいかもしれないですし、もし締め切った環境で授業をしているクラスであればその可能性は非常に高いです。

因みに、中部大学総合工学研究所特任教授の武田邦彦氏の話によると、25℃の部屋の窓を開けて換気したとしても、部屋の温度は輻射熱(部屋であれば壁温)の影響が最も大きいため、たとえ冷たい空気が一時的に入ったとしても窓を閉めたらすぐに気温は元に戻るとか。

よって、「外の空気を入れると部屋の温度が下がって、元に戻るのに時間がかかるからしたくない」という反論は成り立たず、締め切った部屋で作業をする場合には適宜換気を行うべきです。

(CO2濃度が高いと疲労感も溜まるため、寝室等でも空気の入れ替えは大切)

換気を意識すべき人・環境

この CO2問題については全ての人が懸念すべき問題です。特に注視して欲しいのは、以下のような人です。

  • 教育現場に携わる人
  • 職場環境を管理する管理職
  • 自室で勉強をしている学生さん

この人たちだけではなく、このCO2問題について誰かが気がつけば勉強・仕事の成果が格段に向上する可能性を秘めています。

もしこの記事を読んで「あ、学校の教室が全然換気されてない!」と気がついたのであれば、この問題を教師に伝え、換気の重要性について説き伏せてあげましょう。

まとめ

集中力が続かないのは、あなたが悪いのではなく、CO2が悪い!!

人によってはCO2濃度が高くても集中を維持しパフォーマンスがあまり落ちない人もいますが、CO2濃度が高いことによって集中力が低下し居眠りもしてしまう人もいます。

これは非常に問題です。

学業であれば、CO2濃度のせいで生徒たちの学習意欲が低下し学力も低下するに違いありません。今思えば、僕は締め切った部屋だとすぐ眠たくなりますが、これはCO2濃度のせいだったに違いありません(笑)

実際、換気をするようにしてから、僕の集中維持力は飛躍的に向上しています。学校関係者の方々、換気をしないせいで生徒たちの学力を低下させてしまっていはいませんか?

職場であれば、CO2濃度は社員のパフォーマンスに著しく影響することでしょう。もしCO2濃度の高い環境で社員を働かせてしまっているとしたら、換気を行うことで業績がうなぎのぼりになるはずです。

これまで社員のパフォーマンスが悪かったのは、社員の能力が低いせいではなく、CO2濃度のせいであり、そこに気が回らない管理職の責任です。

(もちろん、全てがCO2濃度のせいだとは思っていません。)

また、これはビジネスチャンスとも成りえます。

CO2濃度を検知する機械とスマホを連携させ、もしCO2濃度が人の集中力を低下させるレベルまで達してしまったら通知をするだとか、すでにCO2濃度を測定する機械はあるのでそのIoT化で利便性が向上し、一般ユーザーにとっても馴染みやすいものとなるでしょう。

これまででわかった通り、CO2濃度を調整するためにも換気が「超」重要となってきます。

学校であれば、授業の休み時間には必ず換気(授業の途中でも1回でもすれば、居眠りする生徒は減るはず)。会社であれば1時間に1回など時間を決めて換気をし、このCO2濃度問題に取り組むべきです。

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