本当は記憶に残らない!?フォトリーディングの欠点

フォトリーディングの欠点

速読術の一つにフォトリーディングというのがあり、「最速の読書術」として有名です。ですが、実際フォトリーディングをしてみると本の中身が全然頭に入ってこないことに気がつきます。

これはなぜなのでしょうか?

フォトリーディングとは

まずは、フォトリーディングとはどういったものなのかを確認しておきます。

『フォトリーディングとは、毎秒 1 ページを超えるスピードでページをめくり、写真を撮るように本の情報を脳に送り込む速読術です。一度にページ全体を眺めるフォトフォーカスという特殊な目の使い方で本の全体像をつかみ、その後「文書の要点は?」「明日の会議に役立つ情報は?」などの質問を自分に投げかけて脳を活性化し、本から必要な情報を取り出します。フォトリーディングを行うと、単に本が速く読めるだけでなく、内容をより深く、的確に理解した上での情報処理が可能になります。』ALMACREATION公式サイト

これを読むとまるでページをめくっていくだけで本の内容が記憶でき、読書スピードが圧倒的に速くなるような気がしてしまいます。ただし、フォトリーディングには長所と短所があり、使い方を間違えてしまうと逆に読書の質が落ちることになりかねません。

それは、フォトリーディングは内容を知らない本を読むのには適さないことに起因しています。
フォトリーディングを否定していくのではなく、その効果に関しては、実際に認知科学者もその効果を認めています。

『この速読術の原理は潜在意識=無意識を利用したものです。人間は自分の意識に上がらない状態でもかなりの量の視覚:情報を取り込むことが可能で、いわゆるサブリミナル効果はこれを利用したものです。 多くのフォトリーディングの本が説明するように、ページをパッと見ただけで無意識的に情報は取り込まれているのです。それは認知学者の立場としても認めるところです。』全速脳:苫米地英人

フォトリーディングでは、事前情報が大切

『 無意識的にいくらでも情報収集できるフォトリーディングであっても、無意識情報を意識情報に上げるときには、自分の脳内にある特定の情報(無意識情報を意識下に上げるためのきっかけとなるような記憶)を必要とするのです。 しかしながら、多くの速読本はそこを曖昧にしています。 無意識の情報収集能力がどんなに優れていても、本人が「これが大切だ」というカギとなる情報(記憶=知識)を脳内に持たなければ、膨大な無意識情報の扉はロックされたままなのです。 つまり、フォトリーディングは、読者側の知識量に依存する速読術だったのです。』全速脳:苫米地英人

情報を活用していくためには、状況に応じて必要な情報を意識下に持ってこなければなりません。フォトリーディングで膨大な情報を無意識で処理できたとしても、活用できなければ効果を期待できるわけではないということです。
であれば、普通に速読して本を読んでいった方が効果的ではないでしょうか。

フォトリーディングを適さない状況

  • 趣味としての読書
  • 新しい分野の情報を開拓する
  • 情報を意識的に認識したい

フォトリーディングを適した状況

  • 膨大な情報から必要な情報を収集しなければならない
  • 知っている情報の中から新しい情報を探す
  • とにかく時間がない
  • 本の予習(読書の前にフォトリーディングで概要を掴む)
  • 本の復習(読書の前にフォトリーディングで内容を復習する)

まとめ

フォトリーディングには、事前情報が大切です。膨大な情報を扱う忙しいビジネスパーソンには有効な読書術かもしれませんが、熟練しなければ大切な情報を見逃してしまう可能性もあります。

となると、フォトリーディングで完結する読書というのは難しく、通常の速読術(文字を速く読む方法)と合わせて活用するのが良いのかもしれません。

参考書籍:『全速脳』苫米地英人

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA