ホームページの価値を最大化させるUXデザインの基本戦略

Webマーケティング
ぎしたか

この記事を書いた人

商品やサービスに触れてユーザーが得る体験のことをユーザーエクスペリエンス(UX)と表現します。そして、ホームページは単純に見た目の良いデザインを構築することよりも良いUXをデザインすることが重要だと考えられています。

というのも、見た目の良いホームページは世の中に無数にあり、結局は「ユーザーに価値を感じてもらえるかどうか」が大切だからです。これはホームページの世界に限ったことではありません。

今回は、ホームページの価値を最大限高めるUXを構築するためのデザイン戦略について考えていきます。UXを意識してホームページを成果に繋げていきましょう。

ユーザーエクスペリエンス(UX)とは?

UXは、「User Experience」の略語で、そのまんまですが「ユーザー体験」という意味です。1990年代にドナルド・ノーマン氏がUXを定義したことを発端として世の中に広まりました。モノで溢れた社会においては、「何を」提供するかではなく、「どのような体験」を提供するかが大切であると考えられています。

(詳しくは、『ユーザーエクスペリエンス(UX)を意識したホームページとは?』でユーザーインターフェースの概念とともに説明しているので、ぜひ合わせてお読みください。)

UXには4つのタイムスパンがある

まず覚えていただきたいのは、「UXは時間を演出することが求められる」ということです。モノを販売する際には、どのようにモノをお客様の手に届けるのかに焦点が当たりがちですが、UXをデザインする際にはユーザーの視点で商品を知る段階から使った後のことまで考えます。

1.経験を想像する(予期的UX)

経験を想像する(利用前)体験のことを予期的UXと言います。この体験は、商品やサービスを利用する前の「わくわくする」などの期待感や「難しいものかもしれない」という不安感などを抱く段階のことです。商品やサービスを知った瞬間から買って利用するまでの時間軸になります。

2.経験をする(一時的UX)

実際に商品やサービスを利用して得られる経験のことを一時的UXと言います。利用時に「楽しい」「使いづらい」「便利だ」など感じる体験すべてが一時的UXであり、ユーザーインターフェース(UI)はこの一時的UXを構成する要素の一部です。

3.経験を伝える(エピソード的UX)

商品やサービスを利用した「楽しかった」「面白かった」「感動した」「ムカついた」などの経験を第三者に伝えることをエピソード的UXと言います。口頭ではもちろん、SNSやブログへの投稿などもこのエピソード的UXに含まれます。

4.経験を振り返る(累積的UX)

商品やサービスを利用した後になって「あれは楽しかった」「また使ってみたい」「もう二度と触りたくない」などと回想することを累積的UXと言います。累積的UXは次の体験に影響を与え、良いイメージで振り返ってもらえたら商品やサービスをリピートしてもらる可能性が高くなります。

UXデザインでは、単純に利用時の体験をより良いものにしていくだけではなく、商品やサービスの利用前、利用時、利用後の体験を総合して高めていくことが大切になります。

次はUXを高めるために重要な要素を見ていきましょう。この要素とここまでの内容を合わせることで、UXへの理解がより一層深まります。

UXを高めるために必要な7つの要素

2004年にピーター・モービル氏が「Semantic Studio」というサイトで公開したことをきっかけに広く浸透した「UXハニカム構造(User Experience Honeycomb)」があります。ここでは、UXを7つの要素に分解して説明されており、ホームページのUXを評価する一つの指標として役立ちます。

Useful:役に立つか

ユーザーの生活を豊かにする情報が提供できているか。利用する価値のあるホームページであるかどうか。発信している情報に価値がなければ、どんなに取り繕っても価値はないですよね。

Usable:使いやすいか

快適に利用できるか。ユーザーの目的を効率的・効果的に果たすことができる構造をなしているか。パソコンやスマートフォンに応じて表示が最適化されていたり、直感的に利用できるかがポイントになります。

Desirable:魅力的か

心惹かれるデザインか。イメージ、アイデンティティ、ブランドなどの魅力を引き出し、ユーザーに伝わる表現がなされているか。Webの世界ではファーストビュー(最初にページを開いて目に入る情報)で良いイメージを与えることが大切です。

FIndable:見つけやすいか

迷わず目当ての情報にたどり着けるか。ホームページを見つけることはもちろん、ホームページ内で目的の情報に迷わずたどり着けるか。

ホームページを利用するユーザーは、何かしらの情報を求めてWebページを見ています。ストレスを与えずに求めている情報にアクセスできるようにデザインしましょう。

Accesible:たどり着きやすいか

気になったらすぐにホームページにたどり着ける導線が設計されているか。多様なユーザーがどんな地点からでもホームページに容易に訪れることができるか。

Credible:信頼できるか

コンテンツの情報を信じられるかどうか。ホームページの運営者は信頼できるか。ユーザーがホームページを信じて、安心して利用できるか。可能な限り不安を取り除く工夫を凝らしましょう。

Valuable:価値があるか

新たな価値を生み出せているか。ユーザーは価値を感じているか。

ホームページに訪れてコンテンツに触れた後に、「このホームページに出会えて良かった」と思ってもらえるかが良いUXを提供できているかの分かれ道になります。

この7つのUX要素の質を向上させることで、ホームページを利用するユーザーの体験はより良いものになっていきます。それが最終的に仕事の受注などの目に見える成果に繋がり、利益を生み出します。

基礎がなければ良い体験は生まれない

この図を見れば分かると思いますが、ユーザーを満足させるためには基本的な「使いやすさ・信頼性」を満たす必要があります。(UXと対比してUI(ユーザーインターフェース)が挙げられますが、UI(商品やサービスの使い勝手)はUXの構成要素であると捉えることができます。)

テレビのリモコンのボタンがめちゃくちゃな位置にあったら、使いづらくてイライラしますよね。そういうのは良くありません。ホームページであれば、「見たいページに上手くたどり着けなくてイライラする状況」を作ってはいけないのです。

その上でユーザーの欲求を見たし、価値をもたらすようなUXを築くことです。そうすることでようやくユーザーに価値がきちんと伝わります。

まとめ

ホームページだけではなく、UXは人により良い価値を提供するための大切な概念です。途中でも触れましたが、企業が商品やサービスを売るというのが目的になりがちです。しかし、ユーザーからしれみれば、買う行為は商品やサービスを利用するための手段に過ぎません。

更にいえば、ユーザーは商品やサービスが欲しいのではなく、「楽しみたい」「リラックスしたい」といった欲求を満たすために商品やサービスを利用しますよね。つまり、売る側は商品やサービスそのものを売っているように見えて、商品やサービスから得られる体験を売っていることになります。

今回のUXのタイムスパンと7つの構成要素を意識してユーザー体験をデザインしていくことで、ホームページの価値を最大化させていきましょう。

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